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事例10:洗浄用シンナーの回収・リサイクルによる廃シンナーの削減

発生源 ・塗装色替え時の洗浄用シンナー
①ロボット塗装による部品塗装工程
②手吹き塗装によるタッチアップ・本塗装・部品塗装工程
③電着塗装設備による部品下塗り塗装工程

改善前 ・ロボット塗装による色替え時に新品シンナーで配管洗浄を行っていた。
・洗浄した廃塗料・シンナーは廃棄。
<廃棄物発生量(2002年度)>
  塗料・シンナー使用量:   492ton/年間
  廃塗料・シンナーの処理量:141ton/年間
●問題点
 ①製品のモデルチェンジにより塗装色が増えた
 ②国内仕様と海外仕様で塗装色が異なる
 ③生産量の増加に伴い、塗料の使用量・廃棄量が増えた

解決のための課題 塗料メーカーと共同研究して、洗浄後の廃塗料・シンナーを回収しリサイクル利用が出来ないか検討を始めた。
・廃塗料・シンナーを「廃棄分」と「リサイクル回収分」に分けられるか
・回収した廃シンナーの再生シンナー化(再生化のテスト)
・再生シンナーによる洗浄効果の確認

<再生シンナー化のテスト結果>
 ①ロボット塗装工程からはリサイクル可能
 ②手吹き塗装工程は硬化剤混入の為リサイクル不可
 ③電着塗装工程は水溶性の為リサイクル不可

改善後 ・生産設備の大きな変更無しで改善が図れた
・廃シンナー回収量:115ton/年間(54%回収2004年実績)
・再生化された洗浄用シンナー
*苦労した点
 ①シンナーの再生化テスト

*良かった点
 ①廃塗料の処理が半減した
 ②再生シンナーによりコスト削減


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